工務店の選び方【性能編】 もう迷わない!4つの質問でスッキリ解決。

代表の鈴木です。
今日の内容は住宅の「性能」について、熱心に住宅展示場に足を運んで営業マンから話を聞き、住宅系のYouTubeを見まくって情報を仕入れた結果、何が真実なのかわからなくなってしまい迷子になってしまった人へ向けた記事となります。最後まで読んでいただければ、すっきりと視界が開けることと思いますのでお付き合いいただけると幸いです。

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工務店の選び方【性能編】

気になるハウスメーカーや工務店さんに行ったら、会話の中で次の「4つの質問」をしてみてください。その答えを聞くことで、これからも検討を続けていくべき会社かどうかの判断が明確につきます。
それでは早速解説していきます。

【耐震性能】を確かめる質問

「御社は構造計算(許容応力度計算)をして耐震等級3を計画されていますか?」

その会社が普段建てている住宅の耐震性能を確かめるならば、この質問だけでOKです。答えはYESのみ!
YES以外の様々な説明?言い訳?は聞く価値はないと言っても過言ではありません。
「耐震等級3は不要!」とか「構造計算は必要ない」といった話をする営業マンがいる会社ならば今後検討を進めていくだけ時間の無駄です。

【断熱性能】を確かめる質問

「御社の建てる住宅のUa値(または断熱等級)はいくつですか?」

どんな断熱材を使っているとかは全く無視しても構いません。
断熱性能は、断熱材の厚みと窓の性能の相互評価でほぼ決まります。
この質問の答えから、この会社の断熱に対する考えや取り組みが明確になります。
答えはUA値で0.46以下、断熱等級で言えば断熱等級6以上となります。(断熱区分区域6地域の場合)
このレベルを標準化している会社は断熱性能に力を入れていると判断できます。

【気密性能を確かめる質問】

「御社は気密測定を行なっておりますか?」

全棟実施している」という答えならば100点です。
「ご希望であればオプションとして実施します」ならば50点。
「実施していない」或いは「必要ない」という答えなら論外です。

そもそもなぜ気密性能を高める必要があるのか?
その理由は以下の3点が挙げられます。

  1. 計画的に24時間換気を稼働させるため断熱材の劣化を防ぐため
  2. 断熱材の劣化を防ぐため
  3. 構造体を内部結露から守り建物の耐久性を維持するため

いかがでしょうか。
気密性能は耐震性や断熱性と比べ、あまり注目されていませんが、とても重要でむしろ注目すべき性能といえます。
よく気密性能を高めると息苦しくなると思っている方や実務者がおりますが、その逆で気密性能が高いと法律で定められた通りに24時間換気が上手く機能することで、1時間で建物内の空気が半分、2時間で建物内のすべての空気が入れ替わるので、気密性能を高めることで建物内の空気の質を健全に保つことができるのです。

【空調計画についての質問】

昨今巷では断熱性能についての話題が一番盛り上がっております。
地球規模の温暖化対策からカーボンニュートラルの流れが加速、電気代の高騰とくれば当然のことと思いますが、断熱性能を高めた先に得られるメリットをしっかりと理解する必要があります。
それは断熱性能を高めただけでは快適性の向上は望めないからです。
家が勝手に温めたり冷やしたりするわけではなく、空調設備を効かせて初めて快適な住環境が得られます。
空調とは主に「冷暖房と換気」のことで、この空調機器によるエネルギーの消費と引き換えに快適性を得ているわけですが、出来るだけ消費を抑えて快適性を得るために断熱性能が必要なわけです。そこで断熱性能と合わせて、空調計画の確認が必要であり、最後4つ目の質問となるわけです。

「御社は冷暖房負荷の計算をされていますか?」

答えはYESのみ!
この質問をすると、多くの営業マンの顔は「???」の表情を浮かべるかもしれません。
そもそも冷暖房負荷という言葉を聞いたことない方がほとんどだと思いますが、冷暖房負荷とは、その家が快適な室温を得るために、どのくらいのエネルギーを投入する必要があるかを知る目安となる指標です。
夏であれば室温を下げる為に必要なエネルギー、冬であれば室温を上げる為に必要なエネルギーがあるわけで、それを知らずして経済的で最適な空調計画など語れない訳です。
冷暖房負荷を計算して空調計画を考えている会社であれば、経済的で効率的な空調環境を提供してくれるはずです。

以上、家の性能を確かめる4つの質問を紹介させていただきました。

【まとめ】

家の性能については、様々な情報が溢れかえっておりますが、もっとシンプルに捉える事が可能です。

  1. 耐震性能を確かめる質問
  2. 断熱性能を確かめる質問
  3. 気密性能を確かめる質問
  4. 空調計画を確かめる質問

以上の4つの質問をぜひ覚えておいて下さい。
それぞれに明確な回答がある会社は、付随する枝葉の性能に関しても十分対策されていると考えられます。
住宅性能について情報迷子にならずシンプルに解決し、もっと間取りやデザインを楽しんでいただければと思います。

2023.11.26

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