防犯ガラスや警備会社だけではない!?本当の防犯対策はここにある!
どんな防犯対策をしても安心できない時代です。今回は住宅の防犯について考えていきたいと思います。
家の防犯対策を考える
「治安が悪くなった!」と感じている人は多いだろう。
凶悪犯罪がますます増えて被害者は増加の一途をたどっている・・・とあなたは思っているかもしれないが、事実は違う。
「警察白書」を見ればわかるが、少なくとも「殺人事件」についてはこの十年間で件数はほとんど変わらない。
凶悪事件は時代に関係なくいつも起きていた。ではなぜ「事件が増えている」ような気がするのだろうか?
その要因はおそらく事件の「数」でなく「質」にあると言われている。
昔のように「生活に困って」盗みを働くというわかりやすい構図だけでなく、「人を殺してみたかった」「誰でもよかった」などの動機に象徴される不可解な事件が増えている。
ニュースなどで「心の闇」と呼ばれる化け物を内に抱え込んだ人間が増え、社会全体に閉塞感が漂い「なんとも言えず、やりきれない」事件が多発していることは事実であり、これが「事件が増えている」「治安が悪くなった」と感じさせる要因と考えられている。
また一方、メディアの変化で人々の危機意識が高まったことも一因だと言われている。
犯罪や被害者について様々な側面から論じられるようになり日本人の多くが初めて犯罪に目を向けるようになった。
社会の怖さをようやく自覚し、「治安が悪くなった」と自覚するようになったことはいいことなのかもしれません。
しかし、その怖さを我が身に振りかかるとは捉えていない人がまだ多いのも事実ですが・・・
犯罪の傾向
ニュースやワイドショーで報じられる犯罪には「通り魔」や「無差別殺人」などが多いですが、発生件数ととしては住居への「侵入犯罪」の方がはるかに多いことをご存知でしょうか!?
犯罪に占める割合の実に7割超えが「侵入犯罪(窃盗)」と言われています。
単に「泥棒に入られた」というそんな安易なものではなく、侵入犯罪は組織化・凶悪化・巧妙化の傾向にあり、被害は物心両面で甚大なものになっているのが現状です。
犯罪の「進化」は社会の「進歩」と比例しています。
昔も今も、犯罪は経済の悪化が一つの要因になっています。
しかしながら、社会がより便利に進化したことがむしろ犯罪を助長している節もあります。
インターネットの普及は新たな犯罪を生み出しました。
電子機器が小型化・軽量化・高性能化し、スマホで何でも情報が得られ、カーナビも高性能化し、ATMの普及で気軽に現金が引き出せる・・・ 。
どれも犯罪者にとって大変都合の良いアイテムです。
日本人の気質として「狙われたら終わり!」と思っている人は少なくありません。
しかしながら他人事では済まされないこの「安心できない時代」に生きるために、もっと防犯について意識を向ける必要があると思うのです。
犯罪に巻き込まれる確率は、大地震で命を失う確率よりずっと高いという事実をもっと真剣に考えなくてはいけません。
きちんと対策を講じることで、犯罪は防げるのです。
予知防犯の重要性!
「狙われた時に!」ではなく、「狙われないように!」「寄せ付けない防犯!」
「面格子をつけましょう!」
「防犯ガラスにしましょう!」
「警備会社のシステムを計画しましょう!」
これは全て狙われた時を想定した防犯対策で、これらの対策で安全だ!と考えることは大変危険です。
今の時代は犯罪者がプロフェッショナル化し、集団で働くケースが増えています。
組織化・分業化・巧妙化しているのはもちろん、大変凶暴化しています。ですからこのような対策だけでは安心が買えない時代なんです。
では「どうしたらいいの!」という声にぜひお伝えしたいのが、「予知防犯」という対策。
まずは狙われない対策を考えるべきなんです。犯罪者の心理や行動パターンをよく分析して、そのノウハウを家づくりにも生かしていく。
アーキ・モーダのセキュリティー・インストラクターがそのノウハウを公開していきます。
*「予知防犯」とは、犯罪を予知・予測し・対策を講じ、安全を維持することを目指す防犯対策で予防医学と考え方は同じです。
住居を狙う犯罪を知ろう!
侵入強盗
空き巣
住人が留守の時に侵入して盗みを働くこと。侵入窃盗犯罪の半数以上は空き巣と言われている。
つまり「留守宅」が最も狙われる。
居空き
住人が家の中にいて生活している時に気づかれないように侵入して盗みを働くこと。
忍び込み
夜間で住人が眠っている時に侵入して盗みを働くこと。
放火
期待していたより成果が少ない場合の「腹いせ」と「証拠隠滅」が理由となって火をつける。
強盗
居直り強盗
窃盗だけのつもりで侵入したにもかかわらず、住人に見つかったために居直って暴行を働くケース。
押し込み強盗
住人が在宅していることを承知で住居に押し込み、暴行したり脅かしたりして金品を強奪するケース。
待ち受け強盗
留守の家に侵入し、住人の帰宅を待って暴行・金品強奪を行うケース。
金品を探す手間を省き、キャッシュカードの暗証番号を聞き出しATMから現金を引き出す。
緊縛強盗
家に押し入って住人の手足を縛り、自由を奪ったうえで暴行し、金品を強奪するケース。
窃盗だけでも被害者はショックを受けるが、強盗となると、心身ともに比べものにならない大きな傷を受ける。
もちろん命を奪われることもある。
侵入強姦
強盗以外に恐ろしい侵入犯罪には「侵入強姦」がある。
侵入後に女性を強姦する犯罪で、目的は口止めが多いのだが、はじめから強姦を目的とし、強姦の後に窃盗を働くケースもある。強姦の発生率は増えているが、集団強姦も多発している。
ただし被害届を出さない事件が多いため実際の件数は不明。
実は性犯罪発生場所は、住宅の中が一番多いと言われています。
その他
- 放火(腹いせや証拠隠滅が目的でない要因のもの) 放火は火災の原因の中で一番多い
- のぞき
- 下着泥棒
- 自転車・バイク・自動車盗み
- 車上荒し
- 郵便強盗
- ストーカー
- 誘拐・拉致
- 器物損壊etc
放火・強姦・殺人・強盗は凶悪犯罪に分類されています。
犯罪の前兆を見逃すな!
- 無言電話が増えた経験がある。
- ピンポンダッシュをされた経験がある。
- 家の窓や玄関に投石された経験がある。
これらは犯罪者が家に侵入する前に「在宅か留守か」を確認する行為(あたり行為)と言われています。
このような行為を思わせる出来事が続いたら、侵入犯罪の前兆だと思ってください。
また、表札に見覚えのない落書きがあったならば、それはマーキングである可能性があります。
マーキングとは組織的な犯罪グループの暗号のようなものです。
セキュリティー・インストラクターはここを見る!
① 犯罪者がどこから情報を得るのかを検証する。
ただ建っているだけのあなたの家から、犯罪者にとってとても重要かつ貴重な情報がもれています。
気をつけるべきポイントを家づくりに生かします。
② その土地がある地域性を調べ、起こり得る犯罪の種類を検証する。
犯罪者が狙う地域の特徴というものがあります。意外な環境が、実は犯罪者にとって都合が良かったりすることもあります。
地域性に目を向け、起こり得る犯罪の種類を想定し、その対策を家づくりに生かしていきます。
③ 家の立地に潜む危険を察知する。
建てる土地に対して、前後左右のロケーションや環境から「危険度」を検証し「狙われない対策」を家づくりに生かしていきます。
セキュリティ・インストラクターによる家づくり!
防犯環境設計
① 犯罪者からみた魅力的な家とは
犯罪者にとって魅力的な家とは、いくつかのある特徴を持っています。
アーキ・モーダでは家のプランニングや外構計画で敷地に入られにくい工夫をし、その他細かいところを慎重に防犯環境設計をしてきます。
② 犯罪者が狙う「侵入口」とは
犯罪者が狙う侵入口もいくつかパターン化されていますが、全く意識していない無防備な窓計画で建てられた家がいまだたくさん存在しています。
アーキ・モーダでは侵入されない窓計画で防犯環境設計を実現させていきます。
③ 犯罪者を呼び寄せる人とは
家を建てた後も、その暮らし方によって安全性の維持は大きく変わってきます。
犯罪者に「狙われない暮らし方とは!?」アーキ・モーダではその住まい方の工夫もお伝えします。
家に施すべき防犯対策とは!
- 音を活用して侵入を拒む対策
- 光を活用して侵入を拒む対策
- 侵入に時間をかけさせる対策
- カメラを活用した対策
- 通報態勢の準備
特に効果的なのは「目」を活用した防犯対策
上記それぞれの対策も、どこに!どのようなものを!をしっかり把握して計画しなければ、かけた費用の割に効果が半減してしまいます。
アーキ・モーダでは、セキュリティ・インストラクターが、ベストな機器選択と設置計画をアドバイスさせていただきます。
何度も申し上げてきましたが、大切なことはまず「狙われないこと!=寄せ付けない防犯!」家づくりの計画段階で、予知防犯を考慮した防犯環境設計が非常に重要であることはいうまでもありません。
*本文は「安心できない時代の生き方」著者・梅本正行氏 より抜粋、まとめたものです。
弊社には、一般社団法人 日本防犯学校の学長で犯罪アナリストでもある梅本正行氏より3年間直接指導を受け、日本防犯学校の予知防犯本科を修了した3人のセキュリティ・インストラクターが在籍しております。
家づくりにはぜひ防犯対策を考えてくださいね!
それではまた。
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