こんにちは!代表の鈴木です。
私はこれまで住宅の耐震性を確保するために構造計算の重要性を主張してきました。
しかしながら今世の中では住宅の耐震性は耐震等級で語るのが主流となっています。
最高等級である耐震等級3であれば、声高らかに地震に強い!と主張されています。
では、構造計算と耐震等級はどちらの信頼性が高いのでしょうか⁉︎
【構造計算と耐震等級の関係】
今回は、構造計算vs耐震等級というテーマで話を進めていきたいと思います。
結論から言うと、構造計算vs耐震等級という構図は正しくはありません。
なぜなら構造計算と耐震等級はイコールでもあり、別ものでもあるからです。
わかりにくいと思いますので、構造計算と耐震等級の関係についてそれぞれ少し補足の説明を加えます。
【構造計算=耐震等級!?】
構造計算は、まず目標設定が必要です。
ゴールを決めて、そのゴールに向かってトライアンドエラーの計算を繰り返しながら建物の安全性を満たす数値を決定、確認していきます。
ではゴールとは何かというと、その一つが耐震等級なんです。耐震等級1なのか、2なのか、3なのか⁉︎どれを目指すかによって構造計算の内容も結果も変わってきます。
これを聞くと、
「あれっ、構造計算と耐震等級って一緒じゃん!耐震等級を意識すれば良くね⁉︎」
「耐震等級3なら大丈夫じゃん!」
と思うはずです。それもそうですよね!
今だに構造計算を実施する会社はごく少数ですが、長期優良住宅(基準は耐震等級2以上)や耐震等級3を標準にしている会社はハウスメーカーを中心に数多く存在しています。
「長期優良住宅だからいいじゃん!」
「耐震等級3だからいいじゃん!」
そう思うのも無理はありません。
【実は耐震等級の導き方は2通りある!】
ここからは多くの方が知らない情報をお伝えします。
耐震等級の導き方は2通りあることをご存知でしょうか?
木造2階建てまでの住宅で耐震等級を計算する方法
1・許容応力度設計という鉄骨や鉄筋コンクリート造と同様の【構造計算】で行う方法
2・告示1347号第5に基づく基準法の壁量計算+αの簡易計算を行う【仕様規定】による方法
この2つの方法どちらでも耐震等級3という現状最高等級は取得できます。
(*木造3階建以上は構造計算が義務化されています)
しかしながら、その信頼性はイコールではありません。
簡単に言えば、世の中には、詳細な計算(構造計算)で導かれる耐震等級3と簡易な計算(仕様規定)で導かれる耐震等級3が混在しているということです。
【なぜ簡易計算で耐震等級3が計画できるのか!?】
なぜ、簡易な計算で耐震等級が決められるのかといえば、一つは国の配慮があると言えると思います。
構造計算は非常に複雑な計算が必要で、スキル、時間、費用がかかります。それではなかなか世の中に普及しないので、簡易な計算でもいいルールを作って運用しているのです。
構造計算で導かれるそれよりも若干信頼性は落ちるけど、まあまあ大丈夫じゃないかと・・・
こんな理由かと思います。
【まとめ】
繰り返しになりますが、耐震等級3を標準化、あるいは長期優良住宅を標準化している多くのハウスメーカーや工務店は簡易な計算を行う仕様規定で耐震等級3を計画しています。
費用や時間のかかる構造計算で耐震等級3を計画している会社はごく少数です。
あなたならどちらの耐震等級3の家に住みたいですか?
構造計算にかかる費用は概ね15万〜20万で、計算に要する期間は2週間から3週間程度です。
私なら、構造計算で導かれた耐震等級3の家に住みたいと思いますが、皆様はいかがでしょうか?
アーキ・モーダでは、全棟構造計算を実施した耐震等級3のデザイン住宅をご提案しています。
弊社の家づくりに少しでも興味を持たれましたら是非お問い合わせください。
それではまた。
2019.06.28
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