わかるようでわからない!?ハウスメーカーの実力

代表の鈴木です。

今はどんな情報でもネットを活用して得ることが可能と言われている時代です。

家づくりの情報もしかり、各社会社の規模を問わずHPの充実は目を見張るものがあります。

特にハウスメーカーは立派なデザインのHPを展開しておりますので、家づくりを検討する方の多くは目にしていることと思います。

しかしながら、本当に欲しい情報を手にすることができているでしょうか⁉︎

答えはNOだと思います。

ハウスメーカーの実力ブログの画像

ハウスメーカーの実力を調べてみる!

実は注文住宅を検討する上で、得るべき情報はそれほど多いわけではありません。

お客様は、その会社の「プランやデザイン力」、耐震性や省エネ性に代表される「建物の性能」と「価格」の目安がわかれば、おおよそ欲しい情報として満足できると思います。

ところがハウスメーカーのHPを見て、これらがきちんと整理されて表現されているでしょうか⁉︎

私が各ハウスメーカーのHPを見る限り、わかりやすくこれらの情報を表現している会社はほとんどありません。

もちろん全く表現されていないわけではありませんが、とにかく抽象的な表現に終始しており、いくつかの会社を比較する上で共通の情報を得ることがとても難しいと感じるはずです。

設計力やデザイン力、対応力を数値化して同じ土俵に乗せて比べることはさすがに難しいことはわかります。

ただし、技術的な建物の性能値は共通の指標、共通の数値で表現することは可能なはずなのですが、なぜかどのハウスメーカーも数値的な表現を避けて文章でいい感じに伝えることに力を入れているようです。

何故でしょうか!?

ハウスメーカーであるがゆえに・・・

そういう私も過去に12年間ほど大手ハウスメーカーに在籍しておりましたので、ハウスメーカーの宣伝手法は良く理解しているつもりです。

まず大手ハウスメーカーは全国規模であることと、多くの社員がいることがハイレベルな家づくりを行う上で足かせになっています。

ハウスメーカーの設計力やデザイン力

まず設計力やデザイン力についてですが、こればっかりは会社の大小にかかわらず担当する設計士個人の手腕にかかっております。

ハウスメーカーのように全国区の会社で多くの設計士がいる組織であれば、言い方は悪いかもしれませんがそれこそピンキリの人材がおります。

そんな体制でプラン力や、デザイン力を前面に押し出す宣伝手法はとても危険です。

設計力やデザイン力は勉強や努力だけでは到達できない領域があり、そこは個のセンスや感性によるところがとても大きいので、商圏が全国区で多くの人材を抱えているハウスメーカーのような組織では平均レベル、誰でも実現できる一定レベルを保つことが最優先の課題となっています。

では性能についてはどうでしょうか!?

ハウスメーカーの建物の性能|構造

ハウスメーカーは特に構造の分野に対するアピールが非常に強い印象があります。

多くのハウスメーカーは多額の研究開発費と多大な労力でもってオリジナルの工法を開発しております。

多くの設備投資で建てられた自社工場にて生産ラインを整え、大量生産に備えています。

ですからとにかく自社の工場を稼働させてたくさん売らないといけませんので、必然的に構造アピールがメインとなります。

ところが各社オリジナルの工法で、型式認定制度によって構造計算を省略しているためにその構造のメリットや優位性を共通の物差しで比較することができません。

それでも耐震等級で示してあればいいのですが、「耐震等級3!」なのか、「耐震等級3相当!」なのか、「耐震等級3もできます!」なのかが非常に曖昧に表現されているケースが多いですよね。

次に断熱気密性能はどうでしょうか!?

ハウスメーカーの建物の性能|断熱・気密

まず断熱と気密という言葉を一緒に表現しましたが本来は別物です。

ただ、気密がしっかり取れていなければ断熱性能が効かないために一緒に表現されています。

しかしながらハウスメーカーの多くは気密性能には触れません。

何故なら気密性能は現場ごとに測定しないと数値を見ることができず、設計計画段階の性能値ではなく現場の施工精度によって現れる数値です。

年間数百から数千棟を施工するハウスメーカーが、すべての物件で気密測定を行うことはまず不可能なのでしょう。

そしてそれらの棟数全ての施工レベルを担保することもまず不可能です。

よってほとんどのハウスメーカーは気密測定は実施しておりませんので、気密性能に関しては表現を避けているのです。

国の基準において、気密性能(C値)は評価対象に入っていないため堂々と無視するわけです。

その点、断熱性能は設計計画段階で表現することが可能です。

今ではUa値が主流ですが、これも明確に数値で表現しているハウスメーカーはほとんどありません。

国で示している断熱性能は住宅性能表示制度による「最高等級4」という基準がありますが、実は業界ではこの基準は最低ラインの基準という理解が一般的です。

しかしハウスメーカーはまだこの基準を前面に押し出しているケースが少なくありません。

そして超大手のハウスメーカーでさえ、もう何十年も前の国の断熱基準を持ち出して、「その頃より〇〇倍の断熱性能!」と宣伝している有様です。

勉強熱心なお客様にとっては、なかなか欲しい情報、比べられる情報が得られないのも無理がありません。

まとめ

「大手が安心!」とは昔から日本人が持っている不変的な感覚です。

ところが大手だから故に到達することができないレベルがあることも事実で、最近特にそのことが露呈されてきて、よく勉強されているお客様は気づき初めています。

結局どこのハウスメーカーを見ても違いがよくわからず、「もうどこも一緒だ!」と思ってしまい、最後はブランド力か価格で選んでしまうお客様も多いようです。

すごくもったいないと思います。

高い買い物ですからぜひ納得して注文住宅を建てる会社を選んで欲しいと思う今日この頃です。

それではまた。

2020.10.07

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