代表の鈴木です。
家を建てる為に土地を探しているほとんどの方は、「いい土地がなかなか見つからない!」という悩みを抱えているように思います。
誰でも予算内でなるべく駅近で日当たりも良くて環境も良く、地型のいい土地を望みます。
最近では、自然災害のリスクの有無も土地選びの大事な要素の一つとなっていますね。
多くの方は初めて土地探しをするという方なので、
- 「理想の土地は探せばきっとあるはず!」
- 「時間をかければ必ず見つかるはず!」
と思って土地探しに望むのですが、なかなか上手くいっていないのが現実です。
なぜ条件に合う土地が見つからないのか!?
なかなか条件に合う土地に巡り合わない・・・何故でしょうか!?
かなりエリアを絞って土地を探されている場合は物理的に希望するエリアに売地がないというケースはありますが、結論から言うと多くの方が希望する予算内で、希望する条件の土地はそもそも売地としてお目にかかるケースはほぼありません。
無いものを探しているのですから、なかなか見つからないということになります。
もちろんゼロとは言いませんが、希望通りの条件の土地を購入できる方はごくごく一部の人だけに限られております。
どんな人かと言うと、それは予算に余裕がある人です。
お金持ちが得をするとはなんとも歯痒い感じですが、土地選びにおいては顕著にその傾向が現れます。
そんな話をすると、
「そんなことはない!じっくり時間をかけて探せばいつか理想の土地に巡り合うはずだ!」
とおっしゃる方もおりますが、そう言う方ほどきっと一生希望通りの土地が見つからない可能性がかなり高いです。
そんなことも、土地探しを進めていくと徐々にわかるようになってきます。
そこで条件を緩めたり予算を見直したり、エリアを広げたりします。
そうすると今まで以上に候補地は出てきますが、一度条件を緩めてますので逆にさらに見る目が厳しくなっていくようです。
「当初の条件からこれだけ妥協したんだからこれ以上は妥協しないぞ!」
という思考になるわけです。
そしてよくよく候補地を吟味している間にいつの間にか他の人に買われてしまってます。
「縁が無かったんだ」と自分を慰め、次の機会を待ち、そしてまたチャンスを逃す…
この繰り返しをたくさん目にしてきました。
もちろんお客様の心理はよく理解できます。
なんと言っても数千万円の買い物ですから慎重になるのは当然ですし、悩むのも当然です。
しかし土地探しは考えれば考えるほど、慎重になれば慎重になるほど、なかなか前に進みません。
残酷ですが、土地探しはそういうもんです。
理想の土地探しの進め方とは!
ではどのようにして土地探しを進めて行けばいいのでしょうか!?
まず、「いい条件の土地は相場より高い!」という現実を認識して下さい。
いい条件の土地を購入できる方はこの現実を受け入れることができ、予算がある人に限られるということです。
まずこの現実を受け入れて上で、アドバイスできることがいくつかあります。
まず土地と建物を分けて考えた場合に、建物ではどうしてもカバーできないことを考えます。
それは【エリアと環境】です。
こればかりはどんな腕利きの設計士でもカバーすることはできません。
ですから土地探しはエリア、環境を最優先に考えるべきです。
建物の設計において、日当たりや広さ(正確には広く見せる)はある程度カバーすることができます。
旗竿敷地や地型が少々悪い土地はエリア内の相場価格よりも割安で、注文住宅を建てるなら面白いプランやデザインが可能となるケースもあるのです。
エリア、環境に絞って新たな候補地が現れると、
「エリアと環境は合格で予算内だけど、果たしてこの土地でどんな家が建てられるのだろう!?」
そんな思いが表れるはずです。
この段階で気になっているハウスメーカーや工務店さんに、この土地で希望する間取りの家が建築可能かどうかみてもらうといいと思います。
建築会社との協同作業がおすすめ!
良心的な建築会社であれば、その土地がお客様の希望に近い家が建てられるかを判断してくれます。
間取りだけでなく、建築費用以外に余計な費用がかかる土地なのかどうかも判断してくれます。
このように土地探しにおいては、建物を建てる建築会社の力もぜひ借りるべきです。
土地はなんとか自分達で探して、土地が決まったら建築会社を探すというスタンスの方も多いのですが、それは得策だとは思いません。
稀に、希望エリアに比較的大きな土地で相場より安い売地が出る時があります。
「待ってました!」と飛びついてはいけません。
そういう売地の特徴を挙げてみます。
相場より安い土地の罠
1. 道路や隣地と宅地に高低差がある。
道路よりも土地が高いとなんとなく土地の見栄えがよく見えることがあります。
水害にも安心な気がします。
ところが高低差があればあるほど、建築費用はどんどん上がる傾向にあります。
建物の価格というよりも、土地の造成費用や外構費用が莫大にかかるケースがあります。
よってたとえ相場より安くてもなかなか売り手がつかない土地は注意が必要です。
2. 接道している前面道路が私道である。
なかなか厄介なケースです。
権利関係も複雑に絡んでいる場合も多く、いざ建築が始まったら道路の所有者たちと予期せぬトラブルや問題に直面して工事が進まないなんてこともあり得ます。
3. 立派な既存家屋が建っており、現状引き渡しが条件の土地。
更地引渡しではなく現状渡しの場合、既存家屋を解体しなければなりません。
解体費用がどのくらいかかるのかを把握することは重要です。
近年解体費用はかなり高騰しており、特に廃材の処分費用が高騰しているのです。
既存家屋が鉄骨造やRC造ならば土地価格の1割以上の費用負担の覚悟が必要です。(都心部の場合)
4. 現場駐車場や畑などの土地の場合
古家が建っていないので土地としての見た目のイメージは良いのですが、上下水道やガスに代表されるライフラインの引き込み費用が必要になるケースがほとんどです。
エリアにもよりますが100万単位の負担は覚悟しておいてください。
まとめ
このように相場より安い土地は、お買い得なのではなく罠が潜んでいる土地の場合がほとんどです。
その罠を見抜くことは素人の方ではなかなか難しいのが現状ですので、工務店の目利きが必要となるわけです。
以上、多くの方がなかなか条件に合う土地に巡り合わない理由を述べてきました。
考え方や条件を絞ることに成功した人が注文住宅を手に入れられる人と言っても過言ではありません。
私は30 年ほどこの業界にいますが、土地探しにおいては今までもそうでしたし、これからもそうだと思います。
土地探しに悩まれたり、候補地に悩んで今一歩踏み出せない時は、ぜひ当社にご相談下さい。
あなたの理想の建物が実現可能かどうか、判断の手助けをさせていただきますので!
それではまた。
2020.11.05
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