代表の鈴木です。
ズバリ、SE構法の最大の特徴は「耐震性の高さ」です。地震に強い工法は他にもありますが、
【構造計算(許容応力度計算)】
+
【構造躯体の製造・加工】
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【専属の登録店による施工】
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【構造性能の20年保証】
この流れが、すべてリンクしている点がSE構法の最大のメリットで、言い換えれば責任の所在がはっきりしていることです。
通常は、構造計算をする会社、構造躯体を製造・加工する会社、構造躯体を施工する会社、そして構造を保証する会社はすべて別会社、別組織になっています。
パソコンでいうと、WindowsとMacみたいな感じで、Windows PCはパソコン本体(ハード)を作っている会社と、OS(ソフト)を作っている会社がそれぞれ別ですが、Mac PCはパソコン本体とOSを同じ会社(Apple)が作っています。
私は普段の業務はMac PCを使っているのですが、システムの安定性はWindowsの比ではありません。(勝手にそう感じてますが・・・笑)
SE構法はそのMacと同じで、ハード(構造躯体)とソフト(構造計算)を同じ会社が開発、供給しているのです。
SE構法が断熱性向上にも有利な理由
冒頭いきなり話が脱線しましたが、今日はSE構法が断熱性向上にも有利な理由を解説したいと思います。
断熱材の話は過去にもブログで何度か書きましたので、より詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
断熱材は厚みが重要なわけ
断熱材選びで大切なことは、種類やメーカーや商品よりも計画できる厚みにあると言えます。
もちろん正しい施工をするという条件は言うまでもありません。
断熱材を施工する場所は外気に接する建物の6面全てですが、面積的に大きいのは壁4面ということになります。一般的な充填断熱工法(壁の中に断熱材を施工する工法)の場合、その厚みは構造躯体のサイズで決まってしまいます。厚くすれば良いとわかっていても、計画する構造躯体の断面サイズが断熱材の計画できる厚みの限界なんです。
SE構法は4寸(120mm)のサイズがありますので、他の工法と比較してもより厚い断熱材が施工できるのです。
熱抵抗値で比較
断熱材の効果、性能を数値で検証する方法は【熱抵抗値】を比べることです。
導き出される数値は値が大きいほど断熱性能が高いと判断できます。
計算方法は【断熱材の厚み(m)÷その断熱材の熱伝導率】です。
おそらく世の中で一番使われている断熱材はグラスウール16Kというグレードかと思いますが、グラスウール16K の熱伝導率は0.038W/m・k(以降単位は省略します)です。
例えば、2×4工法の場合、89mmの厚みが限界なので、熱抵抗値は0.089÷0.038=2.34という値です。
SE構法ならば120mmの厚みが計画できますので熱抵抗値は0.12÷0.038=3.16という値になり、1.35倍(35%)も高い断熱性能が計画できるのです。
より高性能なグラスウール24K という断熱材(熱伝導率は0.035)を使っても、2×4工法では熱抵抗値0.089÷0.035=2.54という値でやはり厚みによるメリットを超えることはできません。
SE構法を選ぶ理由は、信頼できる耐震性だけではなく高断熱住宅を計画することができるという点もあります。
まとめ
新座市で施工中のSE構法の物件では、熱伝導率0.034の現場発泡ウレタン吹き付け断熱材が施工されました。
現場はSE構法の強靭な構造躯体と断熱材が同時に見学できる数少ない機会を迎えております。
こちらの物件は現場案内も実施していますので、この機会に是非ご覧いただければと思います。
それではまた。
2019.01.20
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