代表の鈴木です。
【SE構法のデメリット】について、世間ではどう言われているのでしょうか?
そこで【SE構法のデメリット】というワードで検索して、上位表示の記事をいくつか読んでみました。
そして気づいたことは、ほほ価格について書かれている記事が多いということです。
要は「SE構法は価格が高い!」ことがデメリットだと解説されている記事が圧倒的に多かったです。
そこで、価格が高いことが本当にデメリットなのか考えてみました。
価格が高い安いという判断は、まずその比較対象が必要です。
記事によると、比較されているのは一般的な在来軸組工法がほとんどでした。
SE構法と、一般在来工法との価格の比較
一般的にSE構法と在来軸組工法とでは坪5万から7万くらいSE構法の方が価格が高いです。
30坪くらいの建物ですと、150万から200万くらいの計算になりますね!
普段SE構法をメインに、一般的な在来軸組工法も手掛けている弊社の経験を考慮して、一般的な在来軸組工法とSE構法の違いを整理してみます。
【基礎のサイズが違う】
一般的な在来軸組工法は、耐圧部が15㎝の厚み、立ち上がり部も15㎝の幅ですが、SE構法は標準で、耐圧部が18㎝、立ち上がり部は17㎝の幅です。
基礎の体積比較では耐圧部で20%、立ち上がり部で13%ほどSE構法の方が大きいです。
鉄筋量もSE構法は構造計算で導かれてますので、一般的な在来軸組構法よりも多めに計画されています。
【構造材の体積と金物が違う】
次に、大きな違いは構造体の体積です。
比較対象となる一般在来軸組工法の構造で使われる土台や柱、梁は10.5㎝の幅(3寸5分)で統一された材料です。
SE構法は12㎝の幅(4寸)なので断面積で30%の違いがあります。構造体の体積が1.3倍違うので、金額も1.3倍違うことは理解できますよね!
次に各部材を接続する金物ですが、一般在来軸組工法でハイグレードと分類される金物工法で使われる金物でも厚みは3.2mm程度。
SE構法で使われる金物は、重量鉄骨と同じ6ミリ厚!
よって金物の価格もおよそ倍違って当たり前です。
【面材耐力壁の素材が違う】
面材耐力壁の素材も違いがあります。
一般在来軸組工法の面材耐力壁は、構造用合板2級(正確にはJAS特類 2級)が使われていますが、SE構法はJAS特類 1級が指定されます。
JAS特類 1級の構造用合板とは、合板にかかる3方向の強度試験が義務付けられている構造用合板で、JAS特類 2級合板は、1方向のみの強度試験しか義務付けられていない合板です。
【構造計算費用】
SE構法は、建物の規模にかからわず、全棟構造計算(許容応力度計算)を実施しますので、構造計算費用がかかります。
一般在来軸組工法は、2F建て以下の規模ではほとんど構造計算がされていませんので、構造計算費用の分SE構法の方が高いと思われるかもしれません。
仮に、一般在来軸組工法で構造計算を実施すると、構造計算費用は15万円〜20万円前後が相場ですが、同規模の場合でのSE構法の構造計算費用はむしろ5万円ほど安いです。
まとめ
SE構法と一般在来軸組構法を比べてみると、その仕様にかなり違いがあることがわかると思います。
ですから高くて当たり前なのですが、この違いと価格差が見合っているかの判断によって、価格が高いことをSE構法の特徴として捉えるか、またはデメリットとして捉えるかの違いになってくるのだと思います。
みなさまはどう感じますか?
アーキ・モーダは、費用対効果をみて、価格が高くてもなおSE構法を選択するメリットはあり!と考える会社です。
その理由はこちらの記事でも解説しています。
それではまた。
2019.07.10
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