代表の鈴木です。
子供の出産や子供の成長に伴い、今の住まいが手狭になったという理由から家を建てるきっかけになったという方はとても多いと思います。
やっぱり親としては子供第一に考え、日当たりの良い位置に出来るだけしっかりとした大きさの部屋を与えたいと考える傾向にあります。
きっと明るいきちんとした部屋を与えた方が子供が健やかに育つイメージがあるのでしょう。
本当にこども部屋は必要なのか?
今一度、子供の成長過程とこども部屋という個室の必然性を考えてみましょう。
まだ子供が産まれたばかりの0歳児から小学生低学年までは、こども部屋ではなく親の寝室で一緒に寝ていると思います。
あるいは小学校高学年まで寝室は親と一緒というパターンも多いかもしれません。
およそ子供誕生から10年〜12年ですよね。
寝る時だけでなく学校の宿題をする時も小学生であれば親の目の届くところで、例えばダイニングテーブルなどで勉強しているケースが多いのではないかと
思います。
こう考えると、こども部屋として使用が始まるのは子供が成長して約10年から12年くらい経ってからだと思います。
本当にこども部屋が必要な時期は!?
さて、子供も中学生くらいになり思春期を迎えると急に独立心が強くなり自分だけの部屋を持ちたがります。
そして中学3年生になると本格的な高校受験勉強が始まりますね!
この時期になると子供部屋の必然性が高まります。
子供が15歳になる頃ですね。
さて、ここからは子供の選択肢に応じて子供部屋の必然性が変わってきます。
ここでちょっと我が家の事情をお話してみたいと思います。
我が家は家族四人で子供は男二人です。 長男は今年大学3年生になり、次男は大学1年生となりました。 私は一応工務店の社長の端くれですが、実はマンション住まいで間取りは60㎡の2LDKです。 ご想像できると思いますが、当然独立したこども部屋なんて確保できません。 どうやって乗り切ってきたのかをお話ししますと、小学生から野球一筋でやってきた兄弟達は高校野球で聖地甲子園を目指すべく、高校は野球の強豪校へそれぞれ進学しました。 もちろん家から通える学校もあったのですが、やはり自分の部屋が持てない生活から脱却したかったのでしょう!笑 野球部の寮に入ることを希望し、自ら進んで親元を離れて行きました。 そして大学も兄弟揃って遥か北海道の地を選び、今はのびのび野球をやっています。 きっと大学を卒業し社会人になっても実家暮らしに戻ることはないでしょう。 そう、結果として我が家にはこども部屋が必要なかったのです。
寂しいとか寮生活はお金がかかるとかもあるかと思いますが、親元を離れてどんどん逞しく成長していく姿を見るのも楽しかったですし、運動して育ち盛りの子供たちが家にいたら一体いくら食費がかかるのか!笑 と考えると寮費がそれほど高いとは…と、考えることもできます。
もちろん親の教育方針、子供の適性や希望、男の子か女の子かで様々なライフスタイルが描けますが、子供の数だけ必ず子供部屋が必要かといえばそうではないのではと思っております。
我が家はたまたまこども部屋の必然性が薄かったですが、中学生のタイミングだけ約3年間必要な場合、中学高校の6年間だけ必要な場合とこども部屋の必然性は、家の寿命やその家族のライフスタイルを長い目で見ると意外と短いことも多いと言えると思います。
ただ子供が産まれ、その子がどのような人生を歩んでいくかは誰もわかりませんので、どう転んでもいいようにこども部屋は確保するという思想になっているのだと思います。
こども部屋に一等地は妥当!?
こども部屋の大きさは都市部では4.5畳から6畳が一般的で、地方で有れば8畳くらいが多いと思います。
子供の人数分必要と考えれば、こども部屋が占める面積はそこそこの面積となります。
一般的にこども部屋6畳の面積が二間となれば、こども部屋2つ分でおよそ6坪となり、建築価格で置き換えるとおよそ500万円〜くらいになります。
建築費用と考えるとなかなかの金額ボリュームとなりますよね!
私が言いたいのは、今一度こども部屋の必然性を自分たちのライフスタイルや子供に対する教育方針などを考えて、当たり前のようにこども部屋を設けるという発想を一度リセットしてみても良いのではないかということです。
次に私なりにアドバイスしたいことがあります。
よくよく考えたうえでやっぱりこども部屋が必要だと考えた時に、では建物のどこにこども部屋を配置するかということです。
日当たりの良いその建物の一等地にこども部屋を計画したいという方が多くいらっしゃいます。
でも、子供が一緒にその家で暮らす時間は思っているほど多くはないもんです。
それであれば、建物の個室としての一等地はぜひご夫婦の寝室にしていただきたいと提案したいと思います。
親であるあなたが頑張ってやっとの思いで建てる家です。
あなたがぜひ贅沢をして下さい。
子供はその親の姿を見て、将来自分も頑張っていい家を建てようと考えるはずです。
賛否両論あるかと思いますが、私はそう考えるのです。
それではまた。
2021.04.06
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